ことでんを知る

ことでんの沿革

ことでん沿革図

ことでん創業から現在まで

「高松琴平電気鉄道」は、太平洋戦争のさなかの昭和18年11月1日に、高松電気軌道、讃岐電鉄及び琴平電鉄の3社が、当時の国策である交通統制に沿って統合されたことにより誕生したのですが、統合会社のうちで最も早く設立されたのが長尾線を敷設した高松電気軌道で、明治42年10月28日(1909年)に設立されており、その翌年の明治43年5月1日には、志度線を敷設した東讃電気軌道(後の讃岐電鉄)が、その15年後の大正13年7月28日に琴平線を敷設した琴平電鉄が設立されております。
明治44年11月18日(1911年)に東讃電気軌道の今橋から志度間にて営業を開始し、今年(2011年)で開業100周年を迎えることとなっております。
発足当時の東讃電気軌道と高松電気軌道は共に電車線電圧600V、車両は単台車の小型車両で遊覧電車として、琴平電鉄は電車線電圧1500V、車両は半鋼製のボギー車を使用した本格的な郊外電車として運行しておりました。
それぞれが、新しい交通手段として地域の人々から期待と歓迎を受けて誕生し、その使命を果たしておりましたが、前述のとおり、3社は国策に沿って企業統合され、加えてバス会社16社をも統合したことで、当社は自社のバス・電車で高松市を中心とした周辺町村地域をくまなく結ぶようになりました。
昭和20年7月、高松大空襲による被災で市内線は運転を休止しましたが、これを契機として市の中心部『瓦町』より片原町を経由して高松築港を結ぶ鉄道の延長に着手し、昭和30年9月に現在の路線がほぼ完成いたしました。
戦後、高松市が四国の中枢都市として発展を続ける中で、当社の鉄道線も、地域住民や観光客の足として、輸送の安全確保と輸送力の増強に努めて参りました。
しかしながら、モータリゼーションの進行などで、昭和49年をピークにして鉄道の輸送人員は年々減少傾向を続けており、施設やサービスの改善とともに、経費の節減や省力化などに取り組む一方で、昭和61年4月にはバス部門を分離いたしました。バス部門は、現在も『ことでんバス株式会社』として営業しております。
こうした中、平成9年4月に3線の交通拠点である『瓦町』に駅ビルを建設し、四国最大の売場面積を有する百貨店『コトデンそごう』をオープンさせました。その後、後継の百貨店として『高松天満屋』が平成13年9月に入居し、賑わい回復に努めておりましたが、経営不振等により、平成13年12月には民事再生法の適用を申請しました。
その後、平成14年8月には、新経営陣が就任して『ことでん100計画』を掲げて、会社再生へのスタートをきりました。『ことでん100計画』では「サービスの良い、地域と共に歩む、生きがいと夢のある」会社を実現し、四国一の電鉄会社を目指すとの目標を掲げて全社一丸となって取り組んでおります。
平成17年2月には、四国初の鉄道・バスに共通利用可能な非接触ICカード乗車券「IruCa」を導入し、平成18年11月より電子マネーサービスを開始し、高松市中心市街地活性化に寄与するとともに輸送人員の増加を目指しております。
平成19年8月に、長年の課題であった全線車両冷房化100%を達成いたしました。
平成21年7月からは女性車掌の乗務を開始し、きめ細やかな接客を目指しております。

ことでんの歴史

東讃電気軌道株式会社

明治43年5月1日 東讃電気軌道株式会社を設立
明治44年11月18日 今橋〜志度間(12.1km)の営業を開始
大正2年10月15日 出晴〜今橋間(0.5km)の営業を開始
大正4年4月22日 公園北門前〜出晴間(1.5km)の営業を開始
大正5年12月25日 四国水力電気株式会社に合併
大正6年5月20日 高松駅前〜公園前間(2.1km)の営業を開始(単線・軌道法)
大正6年7月14日 築港〜高松駅前間(0.3km)の営業を開始(単線・軌道法)
大正8年8月15日 公園前〜志度間を地方鉄道法に変更
昭和4年4月15日 築港〜公園前間の複線化工事を完成
昭和17年4月3日 電力会社統合により四国水力電気(株)より分離して讃岐電鉄株式会社を設立

高松電気軌道株式会社

明治42年10月28日 高松電気軌道株式会社を設立
明治45年4月30日 出晴〜長尾間(14.4km)の営業を開始

琴平電鉄株式会社

大正13年7月28日 琴平電鉄株式会社を設立
大正15年12月21日 栗林公園〜滝宮間(17.8km)の営業を開始
昭和2年3月15日 滝宮〜琴平間(12.2km)の営業を開始
昭和2年4月22日 瓦町〜栗林公園間(1.2km)の営業を開始
昭和5年4月30日 瓦町駅(旧高松駅)開業

塩江温泉鉄道

昭和3年8月21日 塩江温泉鉄道設立
昭和4年11月12日 塩江温泉鉄道営業開始
昭和13年7月6日 琴平電鉄へ合併
昭和16年5月10日 塩江温泉鉄道営業廃止

高松琴平電気鉄道株式会社

昭和18年11月1日 高松琴平電気鉄道株式会社を設立して合併
昭和19年11月18日 出晴〜長尾間地方鉄道法に変更
昭和20年1月26日 企業整備のため、八栗〜志度間(5.9km)の営業を休止
昭和20年6月20日 長尾線 瓦町〜出晴間を延長
瓦町〜高田間を標準軌間(1435mm)に改軌
昭和20年6月26日 高田〜長尾間を標準軌間(1435mm)に改軌
昭和20年7月4日 高松市空襲
(琴平線)琴電高松駅焼失/線路その他施設は被害軽微
(志度線)軌道焼失/築港〜瓦町間運転休止
(長尾線)出晴駅焼失/線路その他施設は被害軽微
昭和23年2月18日 片原町〜琴電高松間(0.8km)の営業を開始
昭和24年10月9日 八栗〜志度間(5.9km)の営業を再開
昭和30年9月1日 高松築港〜片原町間(0.9km)の営業を開始
昭和32年1月8日 築港〜公園前間(2.4km)の営業を廃止
昭和32年8月15日 公園前〜瓦町間(1.3km)の営業を廃止
昭和33年3月1日 高松〜琴平間急行運転開始
昭和41年8月2日 志度線 電車線電圧600Vを1500Vに昇圧
昭和46年4月1日 初めて瓦町駅に自動券売機を設置(1台)
昭和51年12月23日 長尾線 電車線電圧600Vを1500Vに昇圧
昭和59年12月24日 初めて冷房車を導入(1071号・1072号車)
昭和63年4月10日 (瀬戸大橋線開通)琴平駅新築、さぬき四大イベント記念乗車券発売等
平成6年6月26日 瓦町駅施設変更に伴い、長尾線を高松築港方面へ乗り入れ、志度線を瓦町駅止めとした。替わって高松築港方面へ乗り入れた
平成8年12月21日 瓦町駅新駅舎完成
平成9年4月23日 瓦町駅ビルに百貨店コトデンそごうオープン
平成13年12月7日 高松琴平電気鉄道 民事再生法の申し立て
平成14年8月8日 新経営陣のもと、「新生ことでん」として再出発
平成14年9月28日 長尾線 平木〜白山間に「学園通り駅」を新設
平成17年2月2日 ICカード乗車券『IruCa』の運用を開始
平成18年7月29日 琴平線 仏生山〜一宮間に「空港通り駅」を新設
平成18年11月1日 IruCa電子マネー実証実験開始 〜駅から街へ〜
平成19年8月1日 長尾線に大型車両を導入し、冷房化100%を達成
平成19年10月7日 長尾線 元山駅・西前田駅間の高架化が完成し、水田駅が高架上駅として営業を開始した
平成19年12月9日 琴平線 三条駅〜太田駅間の高架化が完成し供用を開始した
平成21年2月23日 経済産業省「平成20年度 近代化産業遺産群 続33」に車両3両・施設9箇所が認定
平成21年7月16日 女性車掌登用
平成23年10月1日 女性運転士登用

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