「IruCa」で公共交通への転換を!
〜年頭にあたってのメッセージ〜
平成17年1月
代表取締役社長 真鍋 康彦
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新年あけましておめでとうございます。

平成14年8月に新しいことでんがスタートして3回目の新年を迎えましたが、平成16年は「災(わざわい)の年」といわれるように、今までに経験したことの無い度重なる台風の襲来を初め、新潟県中越地震、更に年末にはスマトラ沖地震による未曾有の津波に襲われました。

 その原因の一つに地球温暖化があげられていますが、この解決策として1997年に合意された京都議定書で、日本は2012年までに1990年のCO2排出量の6%を削減することが義務付けられ、そのためには交通部門で乗用車利用の15%を鉄道・バスに移行させることが必要と言われており、国においてもその具体策として「ICカードの導入、乗り継ぎ改善等の利便性の向上、国民運動による公共交通機関の利用促進」を打ち出しています。

 ことでんでは、新体制発足以降、3回のダイヤ改正を行い、JRとの乗り継ぎ改善等利便性の向上に努めてまいりましたが、2月2日からICカード乗車券「IruCa」を使えるようにすることとし、15%の転換に交通事業者として貢献したいと考えています。

15%というと一見、大きな数字に見えますが、1週間つまり7日に一回、乗用車を使うのを止め、IruCa乗車券を使って鉄道・バスを利用する日を県民の皆様に持っていただければ十分に達成可能です。

平成17年は平成18年度を目標としたことでん再生の仕上げの年となります。時を同じくして、国においても地方鉄道再生のために平成17年度より新しい支援制度が創設されました。

ことでんとしては国の新しい支援制度を活用して平成17年を「再生から自立に向けて」スタートを切る年とし、「新たなる100(イチマルマル)」つまり鉄道開業100年となる平成21年には完全自立したいと考えています。

  京都議定書が2月に発効する平成17年がことでんにとって、また県民の皆様にとって大きな転換の年になることを、更にはICカード乗車券「IruCa」で1週間に一回は「ことでんに乗ろう」と言っていただける年になることを確信し、新年を迎えての挨拶といたします。


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