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平成16年 1月 取締役社長 真鍋康彦 ![]() |
新年あけましておめでとうございます。 新しいことでんがスタートして2回目の新年を無事に迎えることが出来ました。これもひとえにことでんをご利用いただいているお客様を初め、ことでん再生にご支援いただいている沿線自治体・金融機関・株主等関係機関の皆様のお蔭と改めて感謝申し上げます。 これまでの1年半を世論及び新聞論調で振り返りますと全般に暖かい応援を頂いておりますが、その中にしっかりと会社として全員の胸に留めておかなければならない記事が幾つかあるのを感じました。 まず、新体制が出来た平成14年8月の記事には、『「3路線とも廃止すればいい。ことでんを税金で支援する必要はない」、とまで言われた屈辱的な声をいかに拭い去ることが出来るかという難題を抱えている。県民に魅力ある電車に変えることは全社員の責務である。新しいことでんにとって前途はいばらの道が続く』とありました。 平成14年12月には、『過去の根深い不満が簡単に消えるものではない。期待が裏切られた時、当初寄せられた熱い激励は、そのまま大きな失望に変わる危険性をはらんでいる。「電車が止まる」という危機感が広がった昨年12月7日、ことでんは決して、この日を忘れてはならない』と書かれています。 1年後の平成15年8月には「長年にわたって染み付いた体質はわずか一年で拭い去れるものではない。県民の関心が薄れる2年目以降にこそ、真価が問われる。県民の視線を背に、新生ことでんには一過性に終わらない改革が求められている。今の業績は「はじめの一歩」に過ぎない。ことでんただ今再建中である」とありました。 今年はことでん周辺に、多くのイベントが目白押し。国立公園として第1号に指定されて70周年を迎える瀬戸内海国立公園屋島・33年に一度の大遷座祭の琴平金刀比羅宮・4月にオープンするニューレオマ・シンボルタワーが完成するサンポート高松などです。 さらに5年後の平成21年にはことでんの創立100周年を迎えます。 それまでにやるべきこととして、設備ではICカードの導入、車両の全車冷房化、新駅の建設、郊外での パークアンドライドの全駅展開、駅沿線マップの完成などがあります。 これらは、志さえあれば実行できるものだと信じています。 今年は、いよいよ「普通の会社」から「四国一の会社」・「再生会社から自立した会社」を実現させていかなければなりません。そして100周年にむけ、新たに日本一に向かった夢を描くことが出来る年にしたいと考えています。 今年が、ことでんにとって、また私達にとって、新たな目標への挑戦の年になりますことを、また地域の人々全てが「ことでんに乗ろう」と言っていただける年になることを確信し、新年を迎えての挨拶といたします。 |