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一昨年12月7日に破綻した琴電にとって、昨年は正に激動の一年でした。色々なことがありましたが、8月8日に改革のための「ことでん100計画」を作成しました。そのポイントは、「倒産してもいいと言われた事実に対する強烈な反省」のもと、「過去を忘れるな・変わろう・挑戦しよう」の3つを改革の前提とし、100万人県民から愛される鉄道になろうを目標に「四国一の電鉄会社にします」を全員の企業指針として全員で行動することとしました。 その結果、「ことでんは変わった、ことでんを応援しよう」という声が増えてきました。われわれの行動は確実に地域に認められつつあります。 しかし、「やっと普通の会社になりつつあるだけ」「改革のスピードダウンは、これまでに寄せられた激励をそのまま大きな失望に変える危険性をはらんでいる」、このように世間の見方は厳しいものがあります。 現状に満足するということは停滞を意味します。われわれは常に前に向かって進まなければなりません。「昨日の最高は今日の最低」、という気持ちが挑戦の原動力になります。 夢を持つものだけが、夢を実現できる。四国一・日本一という熱き心を持って夢を追い続けよう。 私達は夢に向かって無事離陸出来ました。しかし今は上昇中であり、決して水平飛行までいっていません。今失速すれば墜落する。そのような緊張感を感じています。 今年は、普通の会社から四国一・日本一に向かって新たな挑戦をしていく年にしなければなりません。「お客様の声が全てのもと」との認識を更に深めて行動し、駅を地域活性化のための結節点にする等々やるべきことは限りなくあります。 しかし、最も大切なことは、それらを通して、お客様の琴電アレルギーを完全に払拭し、鉄道に対する県民の心のバリアを除く。すなわち乗せてやるから乗っていただくに、さらに「乗りたくなる」公共交通機関にしていくことが必要です。 ことでんは「うみ・まち・さと―心でむすぶ」をコーポレートスローガンとしました。今年のことでんは、香川の未来にはっきりとした夢と希望と自信を持ちながら、素晴らしい香川の まちづくりの足になるよう挑戦していきます。 今年がことでんにとって、また私達にとって、新たな目標への挑戦の年になりますことを、また地域の人々全てが「本当にことでんは生まれ変わった」と言っていただける年になることを確信し、新年を迎えての挨拶といたします。 |